プログラマーは残業が多いとよく言われていますが、本当にそうなのでしょうか。各企業によって差はあるでしょうが、実はこの職業、残業があって当たり前の業界だと言っていいでしょう。
朝早く出社して、終電の時間まで会社に残るという生活を強いられます。よほどプログラミングが好きか、大きな夢を持っているだとかでなければ続けていくのは非常に難しいのではないでしょうか。
では、なぜこのような自体が横行しているのでしょう。その理由は、プログラムの仕事にとある特性があるからだと考えます。その特性について掘り下げてみましょう。
まず、プログラマーは1年中朝早く出社して夜遅く帰るわけではありません。時期によっては定時に帰るどころか定時より早く帰られる企業も存在します。ずっと忙しいわけではないのです。1年を通して仕事量にばらつきがあるのは、下記で説明する特性からです。
プログラムというものは、ある納期に向けて細かくセクションを分けて作り上げていきます。しかし、納期の直前にはどうしても忙しくなってしまうのです。しっかりと日ごとのノルマを設定すればこのような事態にはなかなか陥らないのですが、それが中々に難しいのです。
例えば、家を想像してみてください。プログラムは家を建てることと同じように作れるのかと言えば、そうではありません。家とプログラムの違いは、形が残るかどうかです。プログラムは完成された形のイメージが付きにくいため、予定を立てにくいという特性があります。つまり、ノルマを設定する、それこそがまず難しいのです。
ノルマの設定ミスによって、アクシデントが少しでも起こってしまうと会社に泊まりこみ、という状況になってしまいます。これが、プログラマーの残業が多いと言われる理由の1つでしょう。